カンボジアと言えばトゥクトゥク。
しかしこの1年ほどで一気に広まったLPガスで動くミニトゥクトゥク。
こちらが現在プノンペン市内に溢れています。
また他国同様にタクシーやバイクタクシーも健在です。
そんなカンボジアでの交通手段、どれが一番安全?どれが安い?そんな疑問に答えていきます。
・ミニトゥクトゥク(アプリ使用)
安全度…★★★★★
安さ…★★★★★
英語…★★☆☆☆
使いやすさ…★★★★★
アプリを使いましょう。アプリを使わなくても交渉はできますが、クメール語が必要です。またアプリだと到着地の設定もできるので便利です。
現地の普及率でいくとPassApp、uGo711、Wego、Grab、Itsumo、FastGoといった順番でしょうか。Uberはもう撤退してしまいましたね。基本的にはPassApp一強。トゥクトゥクアプリの総称がもはやPassAppになっています他にはuGo、Wegoが名前が分かりやすいということで普及していますね。かつてはuGoはPassAppより安かったため一気に普及したのですが、今では価格が同一になっています。
アプリで呼び出しをしてから、およそ1分~5分でトゥクトゥクが来ます。ただ地図が読めないドライバーも一定量おり、登録している電話番号にガンガン電話をかけてくるドライバーが10名に1名ほどいます。やり取りが難しいな、と思ったらそのままキャンセルしてしまいましょう。
Grabは主に外国人向けですね。ただクレジットカード決済に対応していたり、運転手の身分確認は他のアプリ会社よりしっかり出来るようです。多少価格は高くなりますが、土地勘がないうちはGrabが妥当なのかもしれません。
・伝統的トゥクトゥク
安全度…★★★☆☆
安さ…☆☆☆☆☆
英語…★★★☆☆
使いやすさ…★★★☆☆
値段交渉が多少大変です。かつクメール語が出来ても、更にはカンボジア人だけでもかつてほど値段が下がらなくなりました。アプリで呼ぶトゥクトゥクと比較すると値段は2倍ほどになることもあります。ただその場で捕まえられ、道も熟知していることは多いため、便利ではあります。一方ホテル名やレストラン名といったピンポイントの地名まではさすがに分からないので、そのあたりはご愛敬です。
トゥクトゥクドライバーは元々月$300ほどを高給取りでした(カンボジアの平均月給は数年前まで$101と言われていました)。特にアンコールワットのあるシェムリアップではより羽振りのよい仕事でしょう。プノンペンでは外国人比率が高いわけではないため、稼ぎすぎている、ということはないようです。
彼らはアプリのトゥクトゥクのようにグルグル走ってはいません。それぞれに縄張りがあり、この角は誰と誰。あのレストランの前は誰と誰。といった具合にお互いに棲み分けがされています。伝統的なゲストハウス地帯であるオルセーマーケット南側「キャピトルゲストハウス」周辺はこの棲み分けが非常に分かりやすいでしょう。
多くのドライバーは仲間たちとギャンブルや飲み会をよくしています。夜コンビニに行こうものなら酔っ払いのドライバー達にビールをねだられます。泥酔状態でももちろん運転も大丈夫です。カンボジアらしいと言えばカンボジアらしいですが、アプリの普及と共にこういった景色も今後減っていってしまいそうですね。
・タクシー
安全度…★★★★★
安さ…☆☆☆☆☆
英語…★★★★★
使いやすさ…★★★☆☆
タクシーは日本でいう普通のタクシーも基本的には電話で呼ぶことになります。大手が数社あり、Facebookなどを確認するとすぐいくつかの会社の番号に辿り着けます。
Red Taxi Cambodia 098 500 406
https://www.facebook.com/taxi.khmer.official/
Taxi Khmer 085990333
Choice Taxi 023923923 (Phnom Penh) 070888070(Siem Reap)
https://www.facebook.com/Choice-Taxi-App-197169604025483/
イオンなどだと看板があり、出待ちもしていますね。夜遅い場合は現地の方でも使う方がチラホラいますが、最近はミニトゥクトゥクに押されていますね。タクシーは呼んでから来るまでに10分弱かかってしまうためです。
・バイクタクシー
安全度…☆☆☆☆☆
安さ…★★★★★
英語…★☆☆☆☆
使いやすさ…★★☆☆☆
通称「モトドップ」。こちらはクメール語必須です。ただ価格が一番安いのは確実です。一方、現地の方でも女性一人では決して乗りません。土地勘や言語の不自由があるなら尚更危険です。多くの日系企業でもモトドップ使用は禁止していますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
僕の一番のおすすめはやはりアプリで呼ぶミニトゥクトゥクです。多少のトラブルや待ち時間はありますが、値段が明確なのがいいですね。どうしても人数が多い場合や知り合いのドライバーの場合は伝統的トゥクトゥクを使うこともありますが、2018年に入ってからは殆どなくなりました。在住者の方々も同様のようですね。
実はプノンペン市内にはJICAの支援でできた公共バス路線があります。こちらも是非!と言いたいところですが、まだまだ本数が少なく15分や20分待つことが当たり前。ルートも限られてしまいますから、やはりトゥクトゥク強しですね。
ただスコールの際などはトゥクトゥクはどうしても濡れてしまうのでタクシー自体が消滅することはないでしょう。消費者としては今後の競争が楽しみです。
次回の記事ではミニトゥクトゥク普及に一役かったアプリ会社の紹介をします。東南アジアからUberが撤退した記憶は新しいですが、Uberも一時期はカンボジアで頑張っていました。一方のGrabはどうでしょう。また次回をお楽しみに。